「 証 券 会 社 の 倫 理 コ ー ド に 関 す る 研 究 会 」 報 告 書
2007
年
4
月
13
日
「 証 券 会 社 の 倫 理 コ ー ド に 関 す る 研 究 会 」 委 員 等 名 簿
2007
年 4 月 1 3 日 現 在
座 長
神 田
秀 樹
東 京 大 学 大 学 院 法 学 政 治 学 研 究 科
教 授
座 長 代 理
淵 田
康 之
野 村 資 本 市 場 研 究 所
執 行 役
委 員
大 森
進
UBS
証 券
社 長
菊 池
廣 之
極 東 証 券
代 表 取 締 役 社 長
草 野
耕 一
西 村 と き わ 法 律 事 務 所
代 表 パ ー ト ナ ー ・ 弁 護 士
佐 賀
卓 雄
日 本 証 券 経 済 研 究 所
理 事 ・ 主 任 研 究 員
柴 田
拓 美
野 村 ア セ ッ ト マ ネ ジ メ ン ト
取 締 役 兼 執 行 役 社 長
白 川
方 明
京 都 大 学 公 共 政 策 大 学 院
教 授
鈴 木
茂 晴
大 和 証 券 グ ル ー プ 本 社
代 表 執 行 役 社 長
高 橋
伸 子
生 活 経 済 ジ ャ ー ナ リ ス ト
高 山
与 志 子
ジ ェ イ ・ ユ ー ラ ス ・ ア イ ア ー ル
マ ネ ー ジ ン グ ・ デ ィ レ ク タ ー
増 井
喜 一 郎
日 本 証 券 業 協 会
副 会 長
松 井
道 夫
松 井 証 券
代 表 取 締 役 社 長
横 尾
敬 介
み ず ほ 証 券
代 表 取 締 役 社 長
吉 井
毅
新 日 本 製 鐵
顧 問
若 園
智 明
日 本 証 券 経 済 研 究 所
主 任 研 究 員
オ ブ ザ ー バ ー
平 田
公 一
日 本 証 券 業 協 会
常 務 執 行 役
目 次
Ⅰ . 倫 理 コ ー ド と 本 研 究 会 の 経 緯
1 . 倫 理 コ ー ド と は
2 . 本 研 究 会 の 経 緯
Ⅱ . 倫 理 コ ー ド に 関 す る 国 内 外 の 現 状
1 . 証 券 監 督 者 国 際 機 構 (
IOSCO
) の 取 組 み
2 . 米 国 の 動 向 : 公 開 企 業 へ の 要 請 と
NASD
ル ー ル
3 . 英 国 金 融 サ ー ビ ス 機 構 (
FSA
) に お け る 取 組 み
4 . 倫 理 コ ー ド に 関 す る わ が 国 会 員 証 券 会 社 の 現 状
Ⅲ . 倫 理 コ ー ド 等 の あ り 方
1 . 証 券 会 社 の 倫 理 に 関 す る
2
つ の 観 点
2 . 倫 理 コ ー ド が 果 た す べ き
3
つ の 機 能
3 . 協 会 の 自 主 規 制 規 則 と の 関 係
4 . 協 会 に お け る モ デ ル 倫 理 コ ー ド
Ⅳ . 倫 理 コ ー ド 等 に 関 す る 具 体 的 施 策
1 . 協 会 の モ デ ル 倫 理 コ ー ド の 項 目
2 . 協 会 お よ び 会 員 証 券 会 社 等 に お け る 倫 理 コ ー ド の 制 定
3 . 倫 理 コ ー ド 等 の 実 効 性 確 保
4 . 行 動 規 範 の 検 討 に 関 す る 会 議 体 の 設 置
5 . 倫 理 文 化 の 普 及 と 啓 発
Ⅴ . む す び に か え て
添 付 資 料
資 料 1 .
IOSCO
で 採 択 さ れ た 7 つ の 行 動 規 範 原 則
資 料 2 .
IOSCO Model Code of Ethics
の 概 要
資 料 3 .
SOX
法
第
4
章
第
406
条
資 料 4 . 欧 米 主 要 金 融 機 関 の 倫 理 コ ー ド ・ 行 動 規 範 一 覧
資 料 5 .
FSA Handbook
「 業 務 原 則 」
資 料 6 .
FSA Handbook
「 原 則 ス テ ー ト メ ン ト 」
資 料 7 .
「 証 券 会 社 の 倫 理 規 程 に 関 す る ア ン ケ ー ト 調 査 」 報 告 結 果
資 料 8 . 協 会
平 成 3 年 版 「 倫 理 綱 領 」
Ⅰ . 倫 理 コ ー ド と 本 研 究 会 の 経 緯
1 . 倫 理 コ ー ド と は
倫 理 コ ー ド (Code of Ethics) と は 、 倫 理 規 範 を 体 系 的 に 記 述 し た も の で あ る 。倫 理 規 範 は 、企 業 や 私 人 が 活 動 を す る 上 で の 道 徳 的 な 行 動 の 規 範 で あ る が 、
営 利 企 業 の 場 合 、 倫 理 コ ー ド は 、 利 潤 の 追 求 と い う 企 業 の 基 本 的 な 経 済 行 動 を
多 く の 利 害 関 係 者 と の 間 で 社 会 的 に 容 認 で き る 水 準 内 に 抑 制 す る と い う 機 能 を
有 す る と い う こ と が で き る 。 そ の 位 置 づ け は 、 法 令 や 自 主 規 制 規 則 よ り も 根 本
的 な ( 上 位 の ) 規 範 で あ り 、 対 象 と す る 行 為 等 は よ り 広 範 と な る 。 対 象 と な る
行 為 等 が 法 令 や 自 主 規 制 規 則 で は 判 断 で き な い 行 為 で あ っ て も 、 倫 理 規 範 か ら
判 断 す る こ と は 可 能 で あ り 、 こ の 意 味 で 、 倫 理 コ ー ド に は 法 令 や 自 主 規 制 規 則
を 補 完 す る 機 能 が 期 待 さ れ る 。 も っ と も 、 法 令 や 自 主 規 制 規 則 の 遵 守 は 他 律 的
で あ る の に 対 し 、 倫 理 コ ー ド の 遵 守 は 基 本 的 に は 良 心 に 基 づ く 自 己 の 規 律 に よ
る 。 そ の た め 、 自 主 的 に 遵 守 す る 強 い 意 志 が 欠 け て い る よ う な 場 合 に は 、 倫 理
を 霧 散 さ せ る こ と が 容 易 と な る 。 ま た 、 法 令 や 自 主 規 制 規 則 と は 異 な り 、 倫 理
的 基 準 は 必 ず し も 普 遍 的 な も の で は な い た め 、 適 切 か つ 標 準 的 な 倫 理 的 基 準 を
求 め る 努 力 が 不 可 欠 で あ る と い う こ と が で き る 。
証 券 会 社 は 、資 本 市 場 の 参 加 者 と し て 、そ の 業 務 を 通 じ て 経 済 発 展 に 寄 与 し 、
経 済・社 会 に 貢 献 す る と い う 資 本 市 場 に お け る 公 共 的 な 存 在 で あ る 。そ の た め 、
証 券 会 社 の 役 職 員 に は 、 一 般 的 な 道 徳 観 や 倫 理 に 加 え て 証 券 業 に 関 す る 職 業 倫
理 の 保 有 が 求 め ら れ る 。 そ の 内 容 と し て は 、 プ ロ フ ェ ッ シ ョ ン に 相 応 し い 水 準
で あ る こ と が 求 め ら れ る が 、 そ こ に は 個 々 の 証 券 会 社 の 業 務 の 特 性 や 独 自 の 企
業 文 化 も が 反 映 さ れ る こ と が 望 ま し い 。
ま た 、 証 券 会 社 に お け る 職 業 倫 理 は 、 証 券 会 社 の 役 職 員 が こ れ を 個 別 に 意 識
す る だ け で は 不 十 分 で あ る 。 経 営 ト ッ プ に よ る 主 導 の 下 で 、 役 職 員 間 で 倫 理 に
関 す る 認 識 が 共 通 化 さ れ 、 そ れ が 具 体 的 な 行 動 に も 反 映 さ れ る こ と が 必 要 で あ
る 。 そ の た め に は 、 各 証 券 会 社 に お い て 、 明 文 化 さ れ た 倫 理 コ ー ド を 保 有 す る
こ と が 不 可 欠 で あ る 。
さ ら に 、 倫 理 的 行 動 を 浸 透 さ せ る た め に は 、 倫 理 コ ー ド の 保 有 と 合 わ せ て 、
倫 理 コ ー ド を 実 際 に 日 々 の 業 務 の な か で 遵 守 し て い く 体 制 の 導 入 と 、 倫 理 文 化
を 育 成 し て い く 組 織 的 な 試 み が 求 め ら れ る 。 こ の 点 に 関 連 し て 、 役 職 員 に よ る
遵 守 の 宣 誓 だ け で は な く 、 各 証 券 会 社 に よ る 対 外 的 な 宣 言 が 自 主 的 に 行 わ れ る
な ら ば 、 各 証 券 会 社 の 社 会 的 な 信 用 が 高 ま る だ け で な く 、 関 係 す る 個 々 人 の レ
2 . 本 研 究 会 の 経 緯
信 頼 さ れ る 資 本 市 場 を 構 築 す る 上 で 、 証 券 会 社 が 担 う べ き 適 切 な 市 場 仲 介 機
能 等 に 関 す る 検 討 を 目 的 と し て 、 金 融 庁 に お い て 「 証 券 会 社 の 市 場 仲 介 機 能 等
に 関 す る 懇 談 会 」( 以 下 「 懇 談 会 」 と い う 。) が 開 催 さ れ 、2006年 6月 30 日 に 懇 談 会 と し て の 論 点 整 理 が 公 表 さ れ た 。
こ の 懇 談 会 に お い て は 、 金 融 シ ス テ ム 改 革 に よ る 一 連 の 自 由 化 に よ り 、 証 券
業 務 や 商 品 の 多 様 化 お よ び 証 券 会 社 間 の 競 争 の 進 展 が 見 ら れ る 一 方 で 、 資 本 市
場 を 巡 る さ ま ざ ま な 課 題 が 存 在 し て い る こ と が 指 摘 さ れ た 。 た と え ば 、 イ ン サ
イ ダ ー 取 引 や 相 場 操 縦 等 の 投 資 者 に よ る 不 公 正 取 引 、 有 価 証 券 報 告 書 の 虚 偽 記
載 等 の 発 行 体 に よ る 不 正 行 為 、 大 規 模 誤 発 注 と い っ た 証 券 会 社 の オ ペ レ ー シ ョ
ン 上 の 問 題 や 、 証 券 会 社 の 自 己 売 買 に お け る 利 益 相 反 問 題 等 が 代 表 例 で あ る 。
そ し て 、 い う ま で も な く 、 日 本 経 済 の 発 展 に と っ て 、 資 本 市 場 の 活 用 を 通 じ た
資 源 配 分 は 不 可 欠 で あ る が 、 資 本 市 場 お よ び 証 券 市 場 の 公 正 性 と 健 全 性 の 向 上
が 重 要 な 課 題 と な っ て い る と い う の が 今 日 の 状 況 で あ る 。
こ の よ う な 公 正 で 健 全 な 資 本 市 場 を 構 築 し て い く 上 で 、 証 券 会 社 が 適 切 な 市
場 仲 介 機 能 を 発 揮 す る こ と と 、 市 場 参 加 者 と し て 利 用 者 保 護 を 徹 底 し た 信 頼 性
の 高 い 業 務 を 遂 行 す る こ と は 不 可 欠 で あ る 。 上 記 の 懇 談 会 に お い て は 、 当 局 に
よ る 監 督 ・ 検 査 ・ 監 視 、 法 令 の 整 備 や エ ン フ ォ ー ス メ ン ト の 強 化 と 互 い に 補 完
し あ う も の と し て 、 証 券 界 に よ る 自 主 的 な 取 組 み が 必 要 で あ る と さ れ 、 日 本 証
券 業 協 会 ( 以 下 、「 協 会 」 と い う 。) に 対 し て 、 自 主 規 制 機 能 の 活 用 と と も に 、
証 券 会 社 の 自 己 規 律 を 高 め る た め の 規 範 整 備 に 関 す る 検 討 が 要 請 さ れ た 。
協 会 の 自 主 規 制 機 能 の 活 用 と い う 点 に つ い て は 、 誤 発 注 の 再 発 防 止 や 引 受 け
等 の 審 査 強 化 な ど の 課 題 に つ い て 、 す で に 協 会 に お け る 議 論 と 対 応 が 鋭 意 進 め
ら れ て い る 。 そ し て 、 市 場 参 加 者 と し て の 証 券 会 社 の 自 己 規 律 を 高 め る た め の
規 範 の 整 備 に つ い て は 、 社 内 方 針 や 規 則 等 の 整 備 お よ び 内 部 管 理 体 制 の 構 築 に
加 え て 、 個 々 の 証 券 会 社 に よ る 倫 理 コ ー ド の 整 備 が 求 め ら れ て い る と い う こ と
が で き る 。
本 研 究 会 は 、 上 記 の 懇 談 会 の 協 会 に 対 す る 要 請 を 契 機 と し て 、 証 券 会 社 の 自
己 規 律 の 維 持 と さ ら な る 向 上 の た め に は 、 証 券 会 社 お よ び そ の 役 職 員 に 対 し て
プ ロ フ ェ ッ シ ョ ン と し て の 高 い 倫 理 が 求 め ら れ る と の 観 点 か ら 、 証 券 界 お よ び
証 券 会 社 の 倫 理 コ ー ド に 関 し て 中 立 的 立 場 か ら 調 査 ・ 検 討 を 行 う こ と を 目 的 に
Ⅱ . 倫 理 コ ー ド に 関 す る 国 内 外 の 現 状
1 . 証 券 監 督 者 国 際 機 構 (IOSCO) の 取 組 み
1990年 11 月 の サ ン チ ア ゴ 総 会 に お い て 、IOSCO は 「 7 つ の 行 動 規 範 原 則 」
を 採 択 し 、 公 表 し た 。2006 年 3月 に 公 開 さ れ た IOSCO 専 門 委 員 会 「 市 場 仲 介 業 者 の コ ン プ ラ イ ア ン ス 機 能 : 最 終 報 告 書 」(Compliance Function At Market Intermediaries : Final Report) に お い て は 、「 市 場 仲 介 業 者 は 、 法 律 の 条 文 の
遵 守 だ け で は な く 、 高 い 倫 理 基 準 や 投 資 家 保 護 基 準 を 尊 重 し 、 ま た 、 そ れ を 促
す よ う な 企 業 文 化 を 醸 成 す る こ と も 同 時 に 重 要 で あ る 。」 こ と を 指 摘 し て い る 。
さ ら に 同 年 6 月 に は 、IOSCO 自 主 規 制 機 関 委 員 会 に よ っ て 、 倫 理 文 化 の 発 展 と 金 融 サ ー ビ ス 業 を 手 引 き す る た め の フ レ ー ム ワ ー ク と し て 、IOSCO Model Code of Ethics が 公 表 さ れ て い る 。( 資 料 1 )( 資 料 2 )
こ の 倫 理 コ ー ド ・ モ デ ル は 、 単 な る 倫 理 原 則 項 目 の 提 示 に と ど ま ら ず 、 倫 理
的 ジ レ ン マ を 解 消 す る た め に 、 4 つ の 段 階 ( ① 倫 理 的 問 題 を 解 決 す る 簡 素 モ デ
ル 、 ② 困 難 な 決 断 を 行 う た め の 倫 理 面 で の チ ェ ッ ク リ ス ト 、 ③ 熟 考 さ れ た 行 動
を 分 析 す る た め の 指 針 、 ④ 目 標 の 設 定 と 結 果 の 予 測 ) に お け る 行 動 モ デ ル を 提
示 し 、 倫 理 文 化 の 養 成 を 目 的 と し た 2 つ の 提 言 ( ① 倫 理 文 化 の 創 始 、 ② 効 果 的
な 倫 理 養 成 プ ロ グ ラ ム 開 発 の 推 奨 ) を 行 っ て い る 。
IOSCO の モ デ ル で は 、倫 理 コ ー ド を 通 じ て 倫 理 文 化 を 促 進 し 、明 確 な ル ー ル
が な い 分 野 や ル ー ル の 隙 間 に 該 当 す る 分 野 に お い て 適 切 な 行 動 が 導 か れ る こ と
が 期 待 さ れ て い る 。
2 . 米 国 の 動 向 : 公 開 企 業 へ の 要 請 と NASD ル ー ル
米 国 に お い て は 、2002 年 7月 に 成 立 し た 通 称 SOX法(The Public Company Accounting Reform and Investor Protection Act of 2002) の 406条 が 、 証 券
取 引 所 法 (34 年 法 ) の 13 条(a)・15 条(b)に 該 当 す る 公 開 企 業 に よ る 倫 理 コ ー ド の 開 示 に 関 連 す る ル ー ル の 整 備 を 米 国 証 券 取 引 委 員 会 (SEC) に 対 し て 要 請 し た 。( 資 料 3 )
SEC は SOX 法 の 要 請 に し た が い 、 公 開 企 業 に 対 し て 、 財 務 関 連 の 上 級 役 職
員 を 対 象 と す る 倫 理 コ ー ド の 開 示 な い し は 開 示 し な い 理 由 の 開 示 を 求 め る
(Comply or Explain)フ ァ イ ナ ル・ル ー ル(File No.S7-40-02)を 制 定 し 、2003 年 3 月 31日 よ り 適 用 し て い る 。
SEC の 新 ル ー ル の 制 定 を 受 け て 、 ニ ュ ー ヨ ー ク 証 券 取 引 所 (NYSE) と ナ ス
に 対 し て 、す べ て の 役 職 員 ま で を 対 象 と し て 、SEC の Item406 of Regulations S-K に 規 定 さ れ る 倫 理 コ ー ド の 遵 守 、 違 反 に 対 す る 通 報 制 度 の 確 立 等 、 実 効 性
を 確 保 す る 措 置 ま で も 含 め た 行 動 規 範 (Code of Conduct) の 適 用 を 求 め た 。 す な わ ち 、NYSEや ナ ス ダ ッ ク へ の 上 場 企 業 に つ い て は 、 倫 理 コ ー ド を 含 め た 行 動 規 範 の 採 用 と 開 示 が 義 務 づ け ら れ て お り 、SEC の フ ァ イ ナ ル ・ ル ー ル が 定 め る 財 務 関 連 上 級 役 職 員 だ け で な く 一 般 従 業 員 ま で を も 対 象 と し た 倫 理 コ ー ド
を 保 有 し な け れ ば な ら な い と さ れ て い る 。 以 上 よ り 、 米 国 で は 、 上 場 証 券 会 社
は 、 上 場 規 則 に 則 り 、 倫 理 コ ー ド の 制 定 ・ 開 示 ・ 運 用 が 求 め ら れ て い る こ と に
な る 。( 資 料 4 )
証 券 会 社 の 行 為 に 関 す る 倫 理 に つ い て は 、NASD が 複 数 の ル ー ル を 制 定 し て い る 。特 に Rule2110は 単 な る 精 神 規 定 で は な く 、Rule2110 へ の 違 反 に よ っ て 米 国 証 券 業 協 会(NASD)が 会 員 に 制 裁 を 課 す こ と が 実 際 に 生 じ て い る 。ま た 、 IM-2310-2、Rule3010(a)、Rule3013 な ど に は 取 引 の 公 正 性 等 の 一 般 原 則 的 な
規 定 が 盛 り 込 ま れ て い る 。 ま た NASD は 、2005 年 6 月 よ り 、 証 券 業 の 倫 理 に 関 す る コ ン フ ァ レ ン ス を 定 期 的 に 開 催 し て い る 。
3 . 英 国 金 融 サ ー ビ ス 機 構 (FSA) に お け る 取 組 み
英 国 の 証 券 会 社 は 、FSA の ル ー ル に 服 す る 。FSA の ハ ン ド ブ ッ ク で は 、業 者 の 適 格 性 に つ い て 規 定 す る 「 高 度 な 基 準 」(High Level Standard) に お い て 、 「 業 務 原 則 」(Principle for Business)と 「 原 則 ス テ ー ト メ ン ト 」(Statements of Principle and Code of Practice for Approved Persons) を 規 定 し 、 証 券 会 社
等 の 倫 理 を 定 め て い る 。「 高 度 な 基 準 」で あ る た め 、す べ て の 業 者 に 適 用 さ れ る
「 業 務 原 則 」 へ の 違 反 は 、FSA に よ り 規 律 的 制 裁 が 加 え ら れ る 。 ま た 、 承 認 さ れ た 者 が「 原 則 ス テ ー ト メ ン ト 」を 遵 守 し な か っ た 場 合 に は 不 正 行 為 に 問 わ れ 、
FSA は 制 裁 金 を 課 す こ と が 可 能 で あ る 。( 資 料 5 )( 資 料 6 )
こ の 「 高 度 な 基 準 」 の 下 に さ ら に プ ル デ ン シ ャ ル ・ ス タ ン ダ ー ド ( 健 全 性 基
準 ) や ビ ジ ネ ス ・ ス タ ン ダ ー ド ( 業 務 基 準 ) 等 、 よ り 具 体 的 な 規 定 が 定 め ら れ
て い る 。 最 近 で は 、FSA は 、 プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス の 姿 勢 を 強 め て い く と 宣 言 し て お り 、 こ う し た 高 次 の レ ベ ル の プ リ ン シ プ ル の 違 反 と い う こ と だ け で も エ
ン フ ォ ー ス メ ン ト ・ ア ク シ ョ ン を 起 こ す よ う に な っ て い る 。
4 . 倫 理 コ ー ド に 関 す る わ が 国 会 員 証 券 会 社 の 現 状
倫 理 コ ー ド の 保 有 に 関 し て 、 回 答 が あ っ た 206 社 の 会 員 証 券 会 社 の う ち 、 半 数 が 保 有 し て い な い こ と が 判 明 し た 。33.1% の 会 員 証 券 会 社 が ア ン ケ ー ト へ の 回 答 を 行 っ て い な い こ と を 考 慮 す る と 、保 有 の 実 態 は さ ら に 低 い 可 能 性 も あ る 。
ま た 、保 有 し て い る 会 員 証 券 会 社 の う ち 、1991 年 に 協 会 が 制 定 し た「 倫 理 綱 領 」 を 用 い て い る ケ ー ス が 29% あ っ た が 、回 答 と 合 わ せ て 各 社 か ら 提 出 さ れ た 倫 理 コ ー ド を 見 る と 、 協 会 の 「 倫 理 綱 領 」 を そ の ま ま 使 用 す る に と ど ま っ て い る ケ
ー ス も 散 見 さ れ た 。 こ の 「 倫 理 綱 領 」 は 、 証 券 会 社 に 共 通 す る 基 本 的 な 倫 理 項
目 を 提 示 し た も の で あ っ て 、 各 証 券 会 社 の 個 別 業 務 や 企 業 文 化 が 反 映 さ れ て い
る わ け で は な い 。 協 会 の 「 倫 理 綱 領 」 を 参 考 と し な が ら も 、 各 社 は そ の 業 務 特
性 、 企 業 文 化 、 ビ ジ ネ ス ・ モ デ ル 等 を 加 味 し た 倫 理 コ ー ド を 作 成 ・ 保 有 す る こ
と が 望 ま し い 。( 資 料 8 )
各 社 が 独 自 に 作 成 し て い る 倫 理 コ ー ド の 内 容 に つ い て 見 る と 、 漠 然 と し た 経
営 理 念 に と ど ま る ケ ー ス か ら 、 か な り 詳 細 な ケ ー ス ま で 見 ら れ 、 多 様 で あ る 。
し た が っ て 、 証 券 業 に お け る 倫 理 を 業 界 全 体 の 問 題 と 捉 え た 場 合 に は 、 協 会 か
ら 会 員 証 券 会 社 に 対 し て 、 各 社 の 業 務 や 企 業 文 化 な ど を 反 映 さ せ た 倫 理 コ ー ド
の 作 成 ・ 保 有 を 推 奨 す る と と も に 、 基 本 的 に 満 た す べ き 水 準 を モ デ ル 倫 理 コ ー
ド と し て 提 示 す る こ と が 有 益 で あ る と 考 え ら れ る 。 す な わ ち 、 協 会 は 、 現 在 の
「 倫 理 綱 領 」 の 内 容 を 見 直 し 、 倫 理 コ ー ド の モ デ ル と し て 提 示 し 、 会 員 証 券 会
社 に 対 し て 、 当 該 モ デ ル に 準 拠 し つ つ 、 自 社 の 個 別 状 況 を 加 味 し た 倫 理 コ ー ド
の 作 成 を 求 め る こ と と す る の が 適 当 で あ る 。
前 述 し た よ う に 、 証 券 業 に お い て 倫 理 を 重 視 す る 傾 向 は 、 欧 米 に お い て も 見
ら れ る と こ ろ で あ る 。 単 に 金 融 庁 の 懇 談 会 か ら の 要 請 に 受 動 的 に 対 応 す る と い
う こ と で は な く 、 こ の 機 会 に 、 わ が 国 に お い て も 、 諸 外 国 の 動 向 を も 踏 ま え つ
つ 、 証 券 会 社 に お い て 倫 理 の 重 要 性 と そ の 役 割 が 再 確 認 さ れ 、 積 極 的 に 倫 理 コ
ー ド の 整 備 と 見 直 し が 行 わ れ 、 そ の 運 用 と 倫 理 文 化 の 育 成 が 進 め ら れ る こ と が
Ⅲ . 倫 理 コ ー ド 等 の あ り 方
1 . 証 券 会 社 の 倫 理 に 関 す る 2つ の 観 点
1991年 に 協 会 に よ っ て 作 成 さ れ た「 倫 理 綱 領 」は 、証 券 界 共 通 の 認 識 と し て 、
証 券 会 社 の 業 務 遂 行 に 関 す る 基 本 的 な 心 構 え を 整 理 し 、 そ の 遵 守 を 公 約 し た も
の で あ る が 、 こ れ は 当 時 の 証 券 不 祥 事 に 対 す る 真 摯 な 反 省 に 基 づ く も の で あ っ
た 。
そ の 後 の わ が 国 資 本 市 場 に お け る 環 境 の 変 化 等 に か ん が み る と 、 証 券 会 社 に
お け る 倫 理 を 考 え る に あ た っ て は 、 以 下 の 2 つ の 観 点 を 再 確 認 す る こ と が 重 要
で あ る 。第 1 は 、個 々 の 顧 客 に 対 す る 証 券 会 社 の 情 報 面 に お け る 優 位 性 で あ る 。
こ の よ う な 情 報 面 で の 相 対 的 な 格 差 の た め に 顧 客 に 不 利 益 を 与 え る 可 能 性 が あ
り 、 し た が っ て 、 潜 在 的 な 利 益 相 反 行 為 を 防 止 し 顧 客 の 利 益 保 護 を 徹 底 す る と
い う 観 点 が 、 証 券 会 社 の 倫 理 を 考 え る 際 の 基 本 中 の 基 本 で あ る 。 第 2 に 、 証 券
会 社 は 資 本 市 場 の 参 加 者 で あ り 、 証 券 会 社 の 行 為 は 、 各 社 の 業 務 の 内 容 や 規 模
に よ り 程 度 は 異 な る も の の 、 資 本 市 場 の 公 正 性 と 健 全 性 に 重 大 な 影 響 を 与 え る
と い う 点 に 留 意 す る 必 要 が あ る 。 証 券 会 社 の レ ピ ュ テ ー シ ョ ン は 、 資 本 市 場 の
レ ピ ュ テ ー シ ョ ン を 構 成 す る 重 要 な 要 因 で あ る 。 資 本 市 場 の 公 正 性 や 健 全 性 を
阻 害 す る よ う な 行 為 は 防 止 さ れ な け れ ば な ら ず 、 こ う し た 市 場 の 機 能 の 保 護 と
い う 観 点 も 、 証 券 会 社 の 倫 理 を 考 え る 際 に き わ め て 重 要 で あ る 。 証 券 会 社 の 倫
理 コ ー ド に 関 す る 検 討 を 行 う に 際 し て は 、 証 券 業 務 に お け る プ ロ フ ェ ッ シ ョ ン
で あ る 役 職 員 の 判 断 基 準 と な る こ と も 前 提 と し な が ら 、 上 記 の 顧 客 と の 関 係 お
よ び 資 本 市 場 と の 関 係 と い う 2 つ の 観 点 を 明 示 的 に よ く 意 識 す る 必 要 が あ る 。
自 由 化 の 進 展 と 共 に 、証 券 会 社 が 営 む 業 務 内 容( 提 供 す る 商 品 ・ サ ー ビ ス 等 )
や 規 模 等 に つ い て は 、 各 社 に お い て か な り の 多 様 性 が 見 ら れ る 。 こ の よ う な 証
券 会 社 の 業 務 や 規 模 等 の 多 様 性 を 考 慮 す る と 、上 述 し た よ う に 、倫 理 コ ー ド は 、
個 々 の 証 券 会 社 が そ の 自 主 的 な 努 力 に よ っ て 作 成 ・ 保 有 し 実 践 す べ き も の で あ
る 。 し か し な が ら 、 個 々 の 証 券 会 社 の レ ピ ュ テ ー シ ョ ン は 証 券 界 全 体 の レ ピ ュ
テ ー シ ョ ン に 影 響 を お よ ぼ す も の で あ り 、 ま た 倫 理 コ ー ド は 法 令 お よ び 自 主 規
制 の 上 位 に あ る こ と か ら 、 協 会 に お い て 、 各 社 が 基 本 的 に 満 た す べ き 倫 理 コ ー
ド の 水 準 を モ デ ル と し て 提 示 し 、 会 員 証 券 会 社 に 対 し て は 、 そ の モ デ ル に 準 拠
し つ つ 、 各 社 の 個 別 状 況 を 加 味 し た 倫 理 コ ー ド を 作 成 ・ 保 有 し 実 践 す る と い う
こ と を 求 め る こ と と す る の が 適 当 で あ る 。 ま た 、 証 券 界 全 体 に お け る 倫 理 文 化
の 育 成 と い う こ と も 、 協 会 を 含 め て 、 業 界 全 体 で 促 進 す べ き 課 題 で あ る 。
金 融 シ ス テ ム 改 革 に よ る 1998年 12月 1日 の 免 許 制 か ら 登 録 制 へ の 移 行 を 経 て 、近 年 の 証 券 業 や 資 産 運 用 業 務 へ の 参 入 社 数 の 増 加 は 目 覚 ま し い 。2006 年 の 証 券 会 社 の 新 規 登 録 は 35 社 で あ り 、 同 年 末 時 点 で 証 券 会 社 数 は 307 社 に の ぼ っ て い る 。
こ の よ う な 自 由 化 は 、 競 争 の 促 進 や 多 種 多 様 な 商 品 と サ ー ビ ス を も た ら し 、
わ が 国 資 本 市 場 の 発 展 と わ が 国 経 済 の 活 性 化 に 貢 献 し て き た も の と 評 価 す る こ
と が で き る 。 そ の 一 方 で 、 一 部 の 証 券 会 社 に お い て 資 本 市 場 の 公 正 性 や 健 全 性
を 阻 害 す る 可 能 性 が あ る 行 為 が 見 受 け ら れ る の も 事 実 で あ る 。 前 述 し た 金 融 庁
の 懇 談 会 で は 、 ① 自 己 売 買 に 関 連 す る 行 為 、 ② 株 式 引 受 け に 関 連 す る 業 務 、 ③
証 券 化 商 品 の 販 売 に 関 連 す る 行 為 、④SPC 等 を 利 用 し た 証 券 ス キ ー ム の 提 案 等 な ど の 分 野 に お い て 潜 在 的 な 利 益 相 反 等 の 問 題 を 孕 む 事 例 が 増 大 す る 状 況 に あ
る と 指 摘 さ れ て い る 。
こ の よ う な 最 近 の 指 摘 を も 踏 ま え る と 、 証 券 業 に お け る 倫 理 コ ー ド が 果 た す
べ き 機 能 と し て は 、 以 下 の 3 点 が 挙 げ ら れ る 。 第 1 に 、 各 証 券 会 社 が 倫 理 コ ー
ド や そ れ に 基 づ き 策 定 し た 規 範 に 基 づ い て 業 務 を 運 営 す る こ と で 、 証 券 界 、 ひ
い て は 資 本 市 場 全 体 の 信 頼 性 が 向 上 し 、 市 場 参 加 者 全 体 の 利 益 に 資 す る 。 第 2
に 、 倫 理 コ ー ド は 、 証 券 会 社 の 業 務 に 潜 在 す る リ ー ガ ル ・ リ ス ク や レ ピ ュ テ ー
シ ョ ナ ル ・ リ ス ク に 関 す る 問 題 の 防 止 機 能 を 有 す る 。 す な わ ち 、 倫 理 コ ー ド に
は 、 法 令 や 自 主 規 制 規 則 の 違 反 を 惹 起 す る こ と を 未 然 に 防 止 す る と と も に 、 自
由 な 競 争 を 前 提 と し な が ら 、 資 本 市 場 の 健 全 な 発 展 を 阻 害 す る よ う な 行 為 を 未
然 に 防 止 す る と い う 役 割 が 期 待 さ れ る 。 第 3 に 、 倫 理 コ ー ド は 、 新 規 に 証 券 業
務 に 参 入 す る 業 者 に 対 す る チ ェ ッ ク 機 能 を 有 す る 。 登 録 制 へ の 移 行 以 降 、 多 く
の 業 者 が 証 券 業 に 参 入 し た 。 そ の 結 果 、 顧 客 利 益 の 保 護 や 資 本 市 場 の 果 た す 役
割 の 重 要 性 に つ い て の 認 識 が 低 い 証 券 会 社 が 存 在 す る こ と も 指 摘 さ れ て い る 。
た と え ば 、 協 会 は 、 新 規 に 証 券 業 務 に 参 入 す る 業 者 が 協 会 へ の 加 入 を 申 請 す る
際 に 、 経 営 者 の 面 接 等 を 通 し て 、 そ の 業 者 に 対 し て 、 適 切 な 倫 理 コ ー ド の 提 示
と 説 明 、 そ の 遵 守 の 宣 誓 を 求 め る こ と と す れ ば 、 資 本 市 場 全 体 と 証 券 界 全 体 の
レ ピ ュ テ ー シ ョ ン を 維 持 す る う え で 有 効 で あ る と 考 え ら れ る 。 そ し て 、 以 上 に
述 べ た 倫 理 コ ー ド の 3 つ の 機 能 を 十 分 に 発 揮 さ せ る た め に は 、 協 会 に よ る 自 主
規 制 機 能 の 活 用 が 不 可 欠 で あ る と 考 え ら れ る 。
3 . 協 会 の 自 主 規 制 規 則 と の 関 係
金 融 庁 の 懇 談 会 に お け る 指 摘 等 を も 踏 ま え る と 、 こ う し た 倫 理 コ ー ド に 関 す
る 取 組 み に つ い て は 、 証 券 会 社 の 行 動 規 範 の 一 層 の 充 実 を 通 じ た 資 本 市 場 へ の
検 討 に 値 す る 。 こ の 点 で 、 金 融 商 品 取 引 法 に お い て は 、 従 来 証 券 取 引 法 で 「 総
則 」 に 規 定 さ れ て い た 誠 実 公 正 義 務 が 「 業 務 」 の 節 に 移 行 し て い る な ど 、 金 融
商 品 取 引 業 者 の 誠 実 ・ 公 正 を 確 保 す る た め の よ り 具 体 的 な 取 組 み が 期 待 さ れ て
い る こ と に 留 意 す べ き で あ る 。 い ま わ が 国 の 証 券 界 に は 、 こ う し た 法 の 趣 旨 や
精 神 を 具 体 化 し て い く 努 力 が 求 め ら れ て い る と い う こ と が で き る 。
こ の 点 に 関 連 し て 、 い わ ゆ る プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス で の 対 応 を 行 う と い う こ
と が 考 え ら れ る 。 一 般 に 、 ル ー ル ・ ベ ー ス の 対 応 は 、 業 者 に と っ て の 予 見 可 能
性 の 向 上 と 対 応 の 恣 意 性 の 排 除 と い う 利 点 が あ り 、 プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス の 対
応 は 、 業 者 の 自 主 的 な 取 組 み の 促 進 と 経 営 の 自 由 度 の 確 保 と い う 利 点 が あ る と
い わ れ て い る 。 最 近 で は 、 こ う し た ル ー ル ・ ベ ー ス の 対 応 と プ リ ン シ プ ル ・ ベ
ー ス の 対 応 は 、 二 者 択 一 で は な く 相 互 補 完 的 で あ る と い わ れ て い る 。 し た が っ
て 、 協 会 が プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス に よ る 対 応 を 行 う こ と は 、 既 存 の ル ー ル ・ ベ
ー ス の 自 主 規 制 機 能 を 補 完 す る も の で あ っ て 、 わ が 国 資 本 市 場 へ の 信 頼 性 の さ
ら な る 向 上 の た め に 意 義 の あ る こ と で あ る と 考 え ら れ る 。
こ の よ う な 観 点 か ら は 、 各 社 が 保 有 す る い わ ば 高 次 と で も い う べ き 倫 理 コ ー
ド を 基 に 具 体 的 事 例 を 示 し た い わ ば プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス の 行 動 規 範 ( い わ ゆ
る ベ ス ト ・ プ ラ ク テ ィ ス ) を 協 会 に お い て 定 め る こ と が 考 え ら れ る 。 な お 、 こ
の 場 合 、 ル ー ル ・ ベ ー ス の 対 応 と 二 重 に な っ た り 過 度 に な っ た り す る こ と の な
い よ う 配 慮 す る 必 要 が あ る こ と は い う ま で も な い 。 ま た 、 こ の よ う な 新 た な 取
組 み は 、 証 券 界 と し て 守 る べ き 原 理 原 則 を 協 会 の レ ベ ル で 規 範 化 す る も の で あ
る た め 、 対 象 と す る 範 囲 は 法 令 や 既 存 の 自 主 規 制 規 則 よ り も 広 範 と な る 。 そ し
て 、 倫 理 コ ー ド を も っ て 防 止 で き な い よ う な 問 題 が 生 じ た 場 合 、 協 会 は 、 従 来
型 の ル ー ル ・ ベ ー ス だ け で な く 、 こ う し た プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス に よ っ て も 対
処 し 、 さ ら に 必 要 が あ れ ば 法 令 や 自 主 規 制 規 則 の 整 備 を 求 め る と い う こ と に な
る 。
こ う し た プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス の 行 動 規 範 を 作 成 す る 際 の 項 目 と し て は 、 上
記 の よ う に 、 誠 実 公 正 義 務 が 遵 守 さ れ 、 ま た 、 法 の 趣 旨 や 精 神 が 実 現 さ れ る た
め に 実 効 性 の あ る も の と す る 必 要 が あ る 。そ の 際 、「 正 直 者 が 損 を す る 」と い う
不 公 平 感 が 生 じ な い よ う 、 で き る か ぎ り 具 体 的 か つ 明 確 な も の で あ る こ と が 望
ま し い が 、 一 方 で 、 あ ま り に 詳 細 な 項 目 を 求 め る と 抜 け 穴 的 存 在 が 起 き る 可 能
性 が あ る こ と 、 ま た 、 既 存 の ル ー ル 等 と の ダ ブ ル ・ ス タ ン ダ ー ド を 避 け る 必 要
が あ る こ と 等 を 踏 ま え る こ と が 適 当 で あ る 。
協 会 に お い て は 、 以 上 を 実 現 す る 体 制 を 整 備 す る た め に 、 そ の 検 討 を 行 う 組
織 を 設 け る こ と が 望 ま れ る 。 す な わ ち 、 協 会 に お い て は 、 会 員 証 券 会 社 に よ り
事 項 等 に つ い て 、 倫 理 等 の 観 点 か ら 迅 速 か つ 公 正 な 対 応 を 検 討 す る た め の 組 織
を 構 築 す る こ と が 適 当 で あ る 。 そ の 組 織 で は 、 将 来 各 社 に お い て 作 成 し た 倫 理
コ ー ド で は 対 応 し き れ な い よ う な 事 例 が 発 生 す る 場 合 を も 想 定 し 、 個 別 具 体 的
な 事 項 に 関 し て 、 そ の 取 扱 い に つ い て も 検 討 す る こ と が 望 ま れ る 。
そ う し た 検 討 の 結 果 、 法 令 ま た は 具 体 的 な 自 主 規 制 規 則 と す べ き 事 項 に つ い
て は 、 関 係 者 に 対 し て 法 令 ま た は 自 主 規 制 規 則 の 制 定 ・ 整 備 を 積 極 的 に 呼 び か
け る こ と が 望 ま し い が 、 法 令 ま た は 自 主 規 制 規 則 で 律 す る 必 要 性 が な い も の で
あ っ て 、 業 界 と し て 一 定 の 方 向 性 を 示 し 、 そ れ を 推 奨 す べ き と す る こ と が 適 切
で あ る よ う な 事 項 で あ る 場 合 は 、 プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス の 行 動 規 範 の 適 用 が あ
る 事 項 と し て 当 該 事 象 を 開 示 す る と と も に 、 そ の 行 動 規 範 に 従 わ な い 会 員 証 券
会 社 が あ っ た 場 合 に は 、 そ の 事 由 等 も 合 わ せ て 公 表 す る こ と と す る な ど 、 行 動
規 範 に つ い て の 実 効 性 確 保 の 方 策 を 検 討 す る こ と が 適 当 で あ る 。
な お 、 エ ン フ ォ ー ス メ ン ト の プ ロ セ ス に 関 し て は 、 そ の 影 響 の 大 き さ を 踏 ま
え て 、 会 員 証 券 会 社 等 に 不 利 益 を 与 え る 措 置 を 講 じ る 場 合 に つ い て は 、 判 断 の
透 明 性 と 公 平 性 の 向 上 を 図 る こ と が 適 当 で あ る 。
4 . 協 会 に お け る モ デ ル 倫 理 コ ー ド
前 述 の と お り 、 現 在 、 協 会 が 保 有 す る 「 倫 理 綱 領 」 は 、1991 年 の 証 券 不 祥 事 へ の 反 省 に 基 づ い て 証 券 界 共 通 の 倫 理 と し て 作 成 さ れ 、 会 員 証 券 会 社 へ の 周 知
と 対 外 的 な 公 表 が 行 わ れ た も の で あ る が 、 会 員 証 券 会 社 に 対 し て 倫 理 コ ー ド の
作 成 を 求 め た も の で は な い 。 協 会 が 会 員 証 券 会 社 に 対 し て 倫 理 コ ー ド の 作 成 を
求 め る こ と と す る 場 合 に は 、 協 会 自 身 が 基 本 的 に 満 た す べ き 倫 理 項 目 を 定 め た
モ デ ル・コ ー ド を 作 成 し 提 示 す る と い う こ と が 適 当 で あ る 。そ の よ う な モ デ ル ・
コ ー ド は 、 会 員 証 券 会 社 が 作 成 ・ 保 有 す る 倫 理 コ ー ド が 適 切 か 否 か を 判 定 す る
基 準 と し て の 役 割 も 果 た す こ と が で き る 。
協 会 の モ デ ル 倫 理 コ ー ド の 内 容 に つ い て は 、 現 在 の 「 倫 理 綱 領 」 は 倫 理 に 関
す る 基 本 的 な 原 理 原 則 を 述 べ た も の で あ り 、 こ れ を そ の ま ま モ デ ル ・ コ ー ド と
し て 活 用 す る こ と も 可 能 で あ る 。 し か し な が ら 、 た と え ば 免 許 制 か ら 登 録 制 へ
の 移 行 や 、 イ ン タ ー ネ ッ ト に 代 表 さ れ る 情 報 ・ 通 信 技 術 の 普 及 な ど 、 証 券 業 を
取 り 巻 く 環 境 は 当 時 と は 大 き く 変 化 し て い る 。 し た が っ て 、 企 業 倫 理 に 関 す る
近 年 の 考 え 方 の 進 展 を も 加 味 し て 、 現 在 の 「 倫 理 綱 領 」 の 項 目 を 見 直 す こ と が
望 ま し い 。 ま た 、 各 項 目 に つ い て 補 足 説 明 を 加 え る な ど 、 記 載 の 充 実 を は か る
こ と も 考 え ら れ る 。 そ し て 、 一 般 公 開 を 前 提 と す る の で あ れ ば 、 消 費 者 や 投 資
者 か ら 見 て わ か り や す い モ デ ル 倫 理 コ ー ド と す る こ と が 望 ま し い 。
そ れ ぞ れ が 各 社 の 業 務 上 の 特 徴 を 加 味 し て 、 個 別 に 適 切 な 倫 理 コ ー ド を 作 成 し
保 有 す る こ と が 望 ま し い 。 そ し て 、 前 述 し た 倫 理 コ ー ド の 機 能 を 有 効 に 発 揮 さ
せ る た め に は 協 会 の 自 主 規 制 機 能 の 活 用 が 必 要 で あ り 、 具 体 的 に は 、 協 会 が 定
め る 自 主 規 制 規 則 に お い て 、 会 員 証 券 会 社 に 対 し て 、 ① 倫 理 コ ー ド の 作 成 ・ 保
有 ・ 提 示 お よ び 遵 守 の 宣 言 、 ② 倫 理 コ ー ド の 運 用 体 制 の 構 築 、 ③ 倫 理 文 化 を 促
Ⅳ . 倫 理 コ ー ド 等 に 関 す る 具 体 的 施 策
以 下 に お い て 、 本 研 究 会 で 検 討 を 行 っ た 倫 理 コ ー ド 等 の 整 備 に 関 す る 具 体 的
な 施 策 を 列 挙 す る こ と と す る 。 な お 、 以 下 に 示 す も の の う ち 、 倫 理 コ ー ド の 内
容 と な る 項 目 の 例 お よ び そ の 説 明 に つ い て は 、 さ ま ざ ま な 考 え 方 が あ る と こ ろ
で あ っ て 、 以 下 に 示 し た も の の う ち で 、 項 目 の 説 明 に つ い て は 、 本 研 究 会 の メ
ン バ ー の 間 で 意 見 の 集 約 が な さ れ た わ け で は な い 。 し か し 、 今 後 、 協 会 お よ び
証 券 会 社 各 社 に お い て 倫 理 コ ー ド 等 の 見 直 し の 作 業 を 進 め て い く う え で の 参 考
に な る も の と 考 え 、 例 示 と し て 示 す こ と と し た 。
1 . 協 会 の モ デ ル 倫 理 コ ー ド の 項 目
協 会 が 制 定 ・ 保 有 す る モ デ ル 倫 理 コ ー ド の 項 目 と し て は 、 次 の も の が 考 え ら
れ る 。 こ れ ら の 項 目 は 、 ① 企 業 と し て の 最 低 限 必 要 な 倫 理 で あ る 「 共 通 す る 基
礎 的 項 目 」 に 加 え 、 証 券 業 者 と し て 遵 守 す べ き 項 目 と し て 、 ② 顧 客 利 益 の 保 護
を 目 的 と し た「 仲 介 者 と し て 」、③ 資 本 市 場 の 健 全 性 と 信 頼 性 の 確 保 を 目 的 と し
た 「 資 本 市 場 の 参 加 者 と し て 」 に 大 別 す る こ と が で き る 。
① 「 共 通 す る 基 礎 的 項 目 」
a) 国 民 か ら 信 頼 さ れ る 職 業 人 と し て の 倫 理 意 識 と 専 門 性 の 保 持
証 券 会 社 の 役 職 員 一 人 ひ と り が 、 職 業 人 と し て 国 民 か ら 信 頼 さ れ る 健 全
な 社 会 常 識 と 倫 理 感 覚 を 常 に 保 持 し 、求 め ら れ る 専 門 性 に 対 応 で き る よ う 、
不 断 の 研 鑚 に 努 め る 。
b) 法 令 等 の 遵 守
一 般 的 な 社 会 規 範 の 遵 守 を 始 め と し て 、 投 資 者 の 保 護 や 取 引 の 公 正 性 を
確 保 す る た め の 法 令 や 規 則 等 、 証 券 取 引 に 関 連 す る あ ら ゆ る ル ー ル を 正 し
く 理 解 し 、 こ れ ら を 厳 格 に 遵 守 す る 。 ま た 、 社 会 的 な 評 判 や 信 頼 性 を 低 下
さ せ る 行 為 を し な い 。
こ れ ら 法 令 等 の 遵 守 は 、 す べ て の 業 務 お よ び 行 為 に お け る 基 本 と す る 。 c) 利 益 相 反 の 防 止
会 社 の 利 益 の た め に 行 動 し 、業 務 に お い て 私 的 な 利 益 を 求 め な い 。ま た 、
会 社 の 施 設 や 情 報 等 あ ら ゆ る 資 産 は 、 適 切 な 目 的 の 下 で 有 効 に 使 用 す る 。
会 社 に お け る 地 位 や 権 限 、 情 報 等 を 用 い て 、 反 倫 理 的 な い し 反 社 会 的 と
思 わ れ る よ う な 個 人 的 な 不 正 な 利 益 を 得 る こ と は し な い 。
d) 守 秘 義 務 の 遵 守 と 情 報 の 管 理
報 を 除 き 、 業 務 上 知 り 得 た 情 報 の 管 理 に 細 心 の 注 意 を 払 い 、 機 密 と し て 保
護 す る 。 ま た 、 法 令 や 社 内 規 則 に 照 ら し 、 業 務 や 財 務 、 顧 客 に 関 す る 情 報
な ど を 適 切 に 管 理 し 、 所 定 の 期 間 保 存 す る 。 e) 人 権 の 尊 重
良 き 市 民 と し て 互 い を 尊 重 し 、 国 籍 や 人 種 、 性 別 、 年 齢 、 信 条 、 宗 教 、
社 会 的 身 分 、 身 体 障 害 の 有 無 等 を 理 由 と し た 差 別 的 発 言 や 種 々 の ハ ラ ス メ
ン ト を 排 除 し 、 防 止 す る 。
f) 社 会 秩 序 の 維 持 と 社 会 的 貢 献 の 実 践
社 会 秩 序 の 安 定 と 維 持 に 貢 献 す る 。 反 社 会 的 な 活 動 を 行 う 勢 力 や 団 体 等
に 毅 然 た る 態 度 で 対 応 し 、 こ れ ら と の 取 引 を 一 切 行 わ な い 。
良 き 企 業 市 民 と し て 、 社 会 の 活 動 へ 積 極 的 に 参 加 し 、 社 会 の 健 全 な 発 展
や 環 境 の 維 持 保 全 に 貢 献 す る 。
② 「 仲 介 者 と し て ( 顧 客 利 益 の 保 護 )」
g) 顧 客 利 益 を 重 視 し た 行 動
投 資 に 関 す る 顧 客 の 能 力 、 経 験 、 財 産 、 目 的 な ど を 十 分 に 把 握 し 、 こ れ
ら に 照 ら し た 上 で 、常 に 顧 客 に と っ て 最 善 と な る 利 益 を 考 慮 し て 行 動 す る 。
顧 客 の 利 益 は 、 自 社 お よ び 自 己 の 利 益 に 優 先 す る 。 h) 顧 客 の 立 場 に 立 っ た 誠 実 か つ 公 正 な 業 務 の 執 行
仲 介 者 と し て 、常 に 顧 客 の ニ ー ズ や 利 益 を 重 視 し 、顧 客 の 立 場 に 立 っ て 、
誠 実 か つ 公 正 に 業 務 を 遂 行 す る 。
会 社 で の 権 限 や 立 場 、 利 用 可 能 な 比 較 優 位 情 報 を 利 用 す る こ と に よ り 、
特 定 の 顧 客 を 有 利 に 扱 う こ と は し な い 。 ま た 、 適 切 な 投 資 勧 誘 と 顧 客 の 自
己 判 断 に 基 づ く 取 引 に 徹 す る こ と に よ り 、 自 己 責 任 原 則 の 確 立 に 努 め る 。
i) 顧 客 に 対 す る 助 言 行 為
顧 客 に 対 し て 投 資 に 関 す る 助 言 行 為 を 行 う 場 合 、 専 門 性 の あ る 中 立 的 立
場 か ら 、 合 理 的 な 調 査 分 析 結 果 等 に よ る 根 拠 を 持 っ て 行 う 。 ま た 、 事 実 と
見 解 を 明 確 に 区 別 し た 助 言 を す る 。
関 連 す る 法 令 や 規 則 等 の も と で 、 投 資 に よ っ て も た ら さ れ る 価 値 に 影 響
を 与 え る こ と が 予 想 さ れ る 内 部 情 報 等 の 非 公 開 情 報 を 基 に 、 顧 客 に 対 し て
助 言 行 為 を 行 う こ と は し な い 。
j) 受 託 者 責 任 の 完 遂
顧 客 と の 間 で 受 託 者 責 任 が 生 じ る 場 合 、常 に 誠 実 な 仲 介 者 と し て 行 動 し 、
法 令 や 社 内 規 則 、 締 結 さ れ た 契 約 に 基 づ き 、 顧 客 の 利 益 に 対 し て 決 め ら れ
③ 「 資 本 市 場 の 参 加 者 と し て ( 市 場 の 公 正 性 と 健 全 性 の 確 保 )」 k) 資 本 市 場 の 担 い 手 と し て 社 会 的 使 命 の 自 覚
資 本 市 場 に お け る 証 券 取 引 に 関 す る あ ら ゆ る ル ー ル と 、 資 本 市 場 の 公 正
性 と 健 全 性 に つ い て 正 し く 理 解 し 、 資 本 市 場 の 健 全 な 発 展 を 妨 げ る 行 為 を
し な い 。 ま た 、 資 本 市 場 の 健 全 性 維 持 を 通 し て 、 果 た す べ き 社 会 的 使 命 を
自 覚 し て 行 動 す る 。 l) 資 本 市 場 に お け る 行 為
法 令 ・ 自 主 規 制 規 則 に 定 め の な い も の で あ っ て も 、 社 会 通 念 や 市 場 仲 介
者 と し て 求 め ら れ る も の に 照 ら し て 疑 義 を 生 じ る 可 能 性 の あ る 行 為 に つ い
て は 、 自 社 の 倫 理 コ ー ド と 照 ら し 、 そ の 是 非 に つ い て 判 断 す る 。
関 連 す る 法 令 や 規 則 等 の も と で 、 投 資 に よ っ て も た ら さ れ る 価 値 に 重 要
な 影 響 を 与 え る こ と が 予 想 さ れ る 内 部 情 報 等 の 非 公 開 情 報 を 基 に 行 動 を し
な い 。
m) 資 本 市 場 の 健 全 性 ・ 信 頼 性 を 損 な う お そ れ の あ る 行 為 の 防 止
た と え ば 、 会 計 操 作 や 脱 税 の 防 止 の 観 点 か ら 著 し く 不 適 切 な 金 融 商 品 を
組 成 ・ 販 売 等 す る 行 為 や 、 他 の 証 券 会 社 の 誤 発 注 を 明 ら か に 認 識 し な が ら
株 式 の 買 付 け を す る 行 為 、 既 存 株 主 の 利 益 の 著 し い 希 薄 化 に よ っ て 証 券 会
社 自 ら が 利 益 を 得 る よ う な 行 為 、 そ の 他 証 券 会 社 お よ び 証 券 業 界 に 対 す る
信 頼 を 損 な い か ね な い 著 し く 不 適 切 な 行 為 な ど を し な い 。
2 . 協 会 お よ び 会 員 証 券 会 社 等 に お け る 倫 理 コ ー ド の 制 定
a) 協 会 は 、1991 年 に 制 定 し た 「 倫 理 綱 領 」 を 見 直 し 、 本 研 究 会 に お け る 検
討 の 結 果 等 を 参 考 と し て 、 証 券 業 の 特 性 を 考 慮 に 入 れ た 業 界 の 標 準 的 な モ
デ ル と な る モ デ ル 倫 理 コ ー ド を 作 成 し 、 当 該 コ ー ド を 会 員 証 券 会 社 が 作
成 ・ 保 有 す る 倫 理 コ ー ド の モ デ ル と し て 位 置 づ け る 。
b) 協 会 は 、 会 員 証 券 会 社 お よ び 今 後 協 会 へ の 加 入 を 申 請 す る 証 券 会 社 ( 以
下 、「 会 員 証 券 会 社 等 」 と い う 。) に 対 し て 、 各 社 の 業 務 特 性 や 企 業 文 化 を
反 映 さ せ た 倫 理 コ ー ド の 作 成 ・ 保 有 と 、 役 職 員 に よ る 当 該 コ ー ド の 遵 守 の
宣 誓 を 自 主 規 制 規 則 に お い て 義 務 づ け る 。 そ の 際 に 、 協 会 が 制 定 す る モ デ
ル 倫 理 コ ー ド を 提 示 す る 。
c)協 会 は 、会 員 証 券 会 社 等 に 対 し て 、各 社 が 作 成 ・ 保 有 す る 倫 理 コ ー ド の 提
出 を 義 務 づ け る と と も に 、 一 般 へ の 公 表 を 求 め る 。
d) 協 会 は 、 倫 理 コ ー ド を 作 成 ・ 保 有 し な い 、 ま た は 協 会 へ の 倫 理 コ ー ド の
各 社 の 倫 理 コ ー ド に 協 会 の 定 め た モ デ ル 倫 理 コ ー ド と 照 ら し て 不 足 が 認 め
ら れ る よ う な 場 合 に は 、 そ の 理 由 等 の 説 明 を 求 め る 。
e)協 会 は 、会 員 証 券 会 社 等 か ら 提 出 さ れ た 倫 理 コ ー ド を 、モ デ ル 倫 理 コ ー ド
と 照 合 し 、 提 出 さ れ た 倫 理 コ ー ド が 基 準 を 明 ら か に 満 た さ な い と 認 め ら れ
る よ う な 場 合 に は 、 改 善 を 求 め る と と も に 適 切 な 指 導 を 行 う 。
f)協 会 は 、協 会 へ の 加 入 を 申 請 す る 証 券 業 を 営 む 証 券 会 社 に 対 し 、2 の b)・ c)・d)・e) に 関 す る 事 項 を 加 入 の 条 件 と し 、 そ の 際 、 た と え ば 、 経 営 者
自 身 に よ る 自 社 の 倫 理 コ ー ド の 精 神 と 内 容 の 説 明 を 加 入 申 請 時 に 求 め る な
ど 、 証 券 業 へ の 新 規 参 入 時 に お け る 倫 理 に 関 す る 新 た な チ ェ ッ ク 体 制 を 整
備 す る 。
3 . 倫 理 コ ー ド 等 の 実 効 性 確 保
a) 協 会 は 、 本 研 究 会 に お け る 検 討 の 結 果 等 を 参 考 と し て 、 会 員 証 券 会 社 等
に 対 し て 、 倫 理 コ ー ド の 遵 守 の 実 効 性 を 確 保 す る 体 制 の 導 入 を 自 主 規 制 規
則 に お い て 義 務 づ け る 。 こ こ で い う 社 内 体 制 と は 、 単 な る 管 理 運 用 に と ど
ま ら ず 、 役 職 員 の 行 為 が 倫 理 コ ー ド に 抵 触 し 、 ま た は 抵 触 す る 恐 れ が あ る
と 判 断 さ れ た 場 合 に お け る 社 内 に お け る 報 告 体 制 ( 運 用 管 理 責 任 者 の 設 置
を 含 む )、そ の 行 為 に 関 す る 対 応 の 場 の 設 置 、お よ び こ れ ら の 内 容 の 記 録 と
そ の 保 持 、 そ し て 重 大 な 事 項 に 関 す る 協 会 へ の 報 告 ま で を も 含 む も の と す
る の が 適 当 で あ る 。
b) 協 会 は 、 会 員 証 券 会 社 に 対 し て 、 倫 理 に 反 す る と 思 わ れ る 重 大 な 事 案 が
判 明 し た 場 合 に つ い て 、 協 会 へ の 報 告 を 義 務 づ け る 。 こ れ ら 協 会 へ の 報 告
が 必 要 な 事 案 に つ い て は 、倫 理 コ ー ド の う ち 、「 仲 介 者 と し て 」ま た は「 資
本 市 場 の 参 加 者 と し て 」 に 掲 げ ら れ た 項 目 に 反 す る よ う な も の が 想 定 さ れ
る 。
c)協 会 は 、会 員 証 券 会 社 の 倫 理 コ ー ド の 制 定 状 況 お よ び 会 員 証 券 会 社 に お い
て 上 記 の 体 制 が 適 切 に 導 入 ・ 運 営 さ れ て い る か を 定 期 的 に 確 認 す る 。 d) 協 会 は 、 会 員 証 券 会 社 お よ び そ の 役 職 員 の 行 為 に 関 し て 、 倫 理 に 反 す る
と 思 わ れ る 重 大 な 事 案 が 生 じ た よ う な 場 合 に は 、 当 該 会 員 証 券 会 社 の 社 内
に お け る 対 応 を 踏 ま え 、 当 該 証 券 会 社 に 説 明 を 求 め 、 必 要 に 応 じ て 、 協 会
と し て 必 要 な 調 査 と 検 討 を 行 う と と も に 、 行 動 規 範 に 照 ら し 、 当 該 行 為 の
適 切 性 に つ い て 判 断 す る 。 こ の 場 合 、 協 会 は 、 判 断 の 結 果 と そ れ に 至 っ た
理 由 を 当 該 証 券 会 社 に 通 知 す る 。
e) 協 会 は 、3の c)・d) 項 に 対 応 す る た め 、 監 査 等 を 通 じ た 適 切 な 確 認 体 制
4 . 行 動 規 範 の 検 討 に 関 す る 会 議 体 の 設 置
a) 協 会 は 、 上 記 3 の b) 項 に 基 づ き 報 告 を 受 け た 事 項 お よ び 社 会 一 般 的 に
不 適 切 で あ る と 指 摘 さ れ た 個 別 具 体 的 な 事 項 等 に つ い て 、 倫 理 等 の 観 点 か
ら そ の 適 否 を 検 討 す る た め の「 行 動 規 範 委 員 会 」( 仮 称 )を 会 長 の 諮 問 機 関
ま た は 理 事 会 の 下 部 機 関 と し て 設 置 す る 。 こ の 行 動 規 範 委 員 会 は 、 法 令 ・
自 主 規 制 規 則 に 直 接 定 め の な い 事 項 に つ い て 、 行 動 規 範 に よ っ て 対 応 す る
会 議 体 で あ り 、 証 券 会 社 の 役 職 員 の 他 、 弁 護 士 ・ 有 識 者 等 に よ り 構 成 さ れ
る こ と が 適 当 で あ る 。
b) 行 動 規 範 委 員 会 で は 、 こ れ ら の 個 別 具 体 的 事 項 に つ い て 検 討 を 行 い 、 法
令 ま た は 諸 規 則 を 整 備 し て 対 応 す べ き 事 項 に つ い て は 、 証 券 戦 略 会 議 に 対
し 金 融 庁 や 証 券 取 引 所 等 へ そ の 旨 申 請 す る よ う 建 議 を 行 う 。 ま た 、 協 会 の
自 主 規 制 規 則 で 対 応 す べ き 事 項 に つ い て は 、 自 主 規 制 会 議 に 対 し て 自 主 規
制 規 則 の 制 定 ・ 見 直 し 等 を 行 う よ う 建 議 す る 。
c) 法 令 お よ び 自 主 規 制 規 則 等 で 対 応 す べ き 事 項 で な い 場 合 で あ っ て 、 証 券
業 界 と し て 一 定 の 方 向 性 を 示 し 、 業 界 と し て 望 ま し い 行 動 や 慣 行 等 を 示 し
て 対 応 す べ き も の で あ る 場 合 に は 、 行 動 規 範 委 員 会 が 行 動 規 範 の 作 成 を 検
討 し 、 自 主 規 制 会 議 お よ び 証 券 戦 略 会 議 に お い て 行 動 規 範 を と り ま と め る
よ う 要 請 す る 。
d) 上 記 に よ り 取 り ま と め た 行 動 規 範 は 、 会 員 証 券 会 社 等 に 対 し て 通 知 す る
と と も に 、 対 外 的 に 公 表 す る 。
e)こ の よ う な 行 動 規 範 は 、行 動 が 義 務 化 さ れ る も の で は な く 、ま た 、こ れ に
反 す る 場 合 で あ っ て も 定 款 上 の 罰 則 が 課 さ れ る こ と に な る も の で は な い 。
行 動 規 範 委 員 会 が 、 行 動 規 範 に 基 づ き 行 動 で き な い 、 ま た は 行 動 し な い 会
員 証 券 会 社 等 で あ る と 判 断 し た 場 合 は 、 そ の 事 実 を 理 由 と と も に 開 示 す る
な ど 適 切 な 対 応 を 行 う 。
f)行 動 規 範 委 員 会 は 、協 会 が 保 有 す る モ デ ル 倫 理 コ ー ド を 見 直 す 機 能 を も 合
わ せ 有 す る 。
g) 以 上 に つ い て 、 協 会 は 、 会 員 証 券 会 社 と と も に 、 当 局 に よ る 対 応 に 至 る
以 前 に 、 行 動 規 範 委 員 会 の 機 能 を 含 め た 自 主 規 制 機 能 を 十 分 に 発 揮 さ せ 、
証 券 界 内 に お け る 自 主 的 な 対 応 を 迅 速 か つ 柔 軟 に 機 能 さ せ る 。
5 . 倫 理 文 化 の 普 及 と 啓 発
開 催 を 通 じ て 、 会 員 証 券 会 社 に 対 し て 証 券 業 の 倫 理 に つ い て 理 解 を 深 め る 場 を
Ⅴ . む す び に か え て
本 研 究 会 で は 、 わ が 国 資 本 市 場 の 公 正 性 と 健 全 性 を 高 め る こ と を 通 じ て 資 本
市 場 へ の 信 頼 を 一 層 高 め る た め に は 証 券 会 社 に お け る 自 己 規 律 を 高 め る こ と が
重 要 で あ る と の 認 識 に 立 っ て 、 証 券 会 社 に お け る 倫 理 コ ー ド の あ り 方 に つ い て
検 討 と 提 言 を 行 っ た 。 各 証 券 会 社 が 作 成 し 保 有 す べ き 倫 理 コ ー ド は 、 一 定 の モ
デ ル に 準 拠 し な が ら も 、 各 社 の 個 別 特 性 を 加 味 し た 各 社 ご と に 異 な る 内 容 の も
の で あ る の が 適 当 で あ る 。 そ し て 、 そ う し た 倫 理 コ ー ド に は 、 2 つ の 観 点 が 求
め ら れ 、 ま た 、 3 つ の 機 能 が 期 待 さ れ る 。 す な わ ち 、 前 者 は 、 顧 客 の 利 益 保 護
と 市 場 の 機 能 の 保 護 と い う 内 容 で あ り 、 後 者 は 、 市 場 へ の 信 頼 性 確 保 、 法 令 違
反 行 為 等 の 未 然 防 止 、 そ し て 新 規 参 入 業 者 の 健 全 性 の 確 保 と い う 機 能 で あ る 。
こ う し た 証 券 会 社 の 自 己 規 律 に よ る 対 応 を 意 味 の あ る も の と す る た め に は 、 協
会 に お い て 、 現 在 の 倫 理 綱 領 を 見 直 し て モ デ ル 倫 理 コ ー ド を 作 成 し 、 会 員 証 券
会 社 等 に 対 し て は 、 そ れ に 準 拠 し た う え で 各 社 の 倫 理 コ ー ド を 定 め る こ と を 求
め る と と も に 、 さ ら に 、 個 別 事 例 に 証 券 界 と し て 適 切 に 対 応 す る た め に 、 協 会
に お い て プ リ ン シ プ ル ・ ベ ー ス の 行 動 規 範 を 定 め て 対 応 す る こ と と す る の が 適
当 で あ る 。
本 研 究 会 に お け る 検 討 の 成 果 等 を 参 考 と し て 、 わ が 国 の 証 券 界 が そ の 自 己 規
律 の 向 上 に 努 め 、 わ が 国 資 本 市 場 と わ が 国 経 済 の 将 来 の 発 展 に お い て 、 一 層 重
「証券会社の倫理コードに関する研究会」報告書添付資料
資料1
.
IOS C Oで採択さ
れた7
つの行動規範原則
1990年11月:
サンチアゴ総会
1
.
誠実・
公平
業者は、
その業務にあたっ
ては、
顧客の最大の利益及び市場の
健全性を図るべく
、
誠実かつ公正に行動し
なければなら
ない。
2
.
注意義務
業者は、
その業務にあたっ
ては、
顧客の最大の利益及び市場の
健全性を図るべく
、
相当の技術、
配慮及び注意をも
っ
て行動
し
なければなら
ない。
3
.
能力
業者は、
業務の適切な遂行のために必要な人材を雇用し
、
手続
きを整備し
なければなら
ない。
4
.
顧客に関する情報
業者は、
サービスの提供にあたっ
ては、
顧客の資産状況、
投資
経験及び投資目的を把握するよう
努めなければなら
ない。
5
.
顧客に対する情報開示
業者は、
顧客と
の取引にあたっ
ては、
当該取引に関する具体的
な情報を十分に開示し
なければなら
ない。
6
.
利益相反
業者は、
利益相反を回避すべく
努力し
なければなら
ない。
利益相反が回避できないおそれがある場合においても
、
全ての
顧客の公平な取扱いを確保し
なければなら
ない。
7
.
遵守
業者は、
顧客の最大の利益及び市場の健全性を図るため、
その
資料2.IOS C O Model C ode of E thic sの概要(2006年6月公開)
(倫理文化の発展と金融サービス業を手引きするためのフレームワーク)
①基本的な倫理原則の提示
②倫理的な問題が生じた場合に必要な判断と踏むべき手順 ③倫理文化の育成とプログラム等
Ⅰ.Guiding E thic al P rinc ipal(倫理原則の案内) 「望まれる6つの倫理原則」
①Integrity and T ruthfulness(統一性と誠実さ) ②P romise Keeping(約束の順守)
③L oyalty ‒ Managing and F ully Disc losing C onflic ts of Interest (忠誠−利益相反の管理と充分な開示)
・所属企業と顧客に対する忠誠
・企業と顧客との間で利益相反が生じた場合、当該企業は充分、 公平、正確、即時かつ解りやすい形での開示を最小限の行為として行う ④F airness to the C ustomer(顧客に対する公平性)
⑤Doing No Harm to the C ustomer or the P rofession (顧客や所属する企業(P rofession)の利益保護) ・顧客資産を毀損し、信頼を失う行為の回避 ⑥Maintaining C onfidentiality(機密の維持)
Ⅱ.Models for R esolving E thic al Dilemmas(倫理的ジレンマを解消するモデル) A .C onc ise Model for R esolving E thic al Disputes
(倫理的問題を解決するための簡潔なモデル)
①合法であるか?、②バランスはとれているか?(公平性から)、 ③(マネージャーが)どの様に思うか?
B.E thic s C hec klist for Making Diffic ult Dec isions (困難な決断行うための倫理面でのチェックリスト)
①事実は?、②深刻な問題点は何か?、③利害関係者は誰か?、④代案は?、 ⑤代案の倫理的含意は何か?、⑥意志決定者は、正当な複数の案があるの かを判断しなければならない
C .Guidelines for A nalyzing a C ontemplated A c tion (熟考された行動を分析するための指針)
①意志決定者の観点から問題点を考え、明確にする、②熟考された行動によって誰が 損害を被るのかを認識する、③逆の観点から問題点を考える、④意志決定者は熟考さ れた行動を、投資家、自社のC EOや取締役会等に自ら進んで報告するべきかを問う、 ⑤意志決定者は、投資家フォーラムや他の一般フォーラムに先駆けて、その問題に関 して自ら進んで報告すべきかを問う、⑥事実と代案について考慮し、熟考された行動 を取るべきか決定する
D.Goal S etting and Outc ome P redic ting (目標の設定と結果の予測)
①問題について述べる、②問題の取扱いに関して目標(goal or objec tive)の設定を行 う、③その状況の事実と関連する要因を限定する、④それぞれの行動手法に対する結 果を予想し、行っている間の利益が最も大きく利害関係者に与える負の影響が最小と なるような目標を最も上手く達成し、かつ、適法である行動を選択する
Ⅲ.E thic s T raining(倫理の養成)
A .C reating an E thic al C ulture(倫理文化の創始)
B.R ec ommendations for Developing an E ffec tive E thic s T raining P rogram (効果的な倫理養成プログラム開発の推奨)
①上手く倫理を養成する為の基本的なアプローチ ②倫理コードの構築に続く戦略
資料3.T he P ublic C ompany Ac c ounting R eform and Investor P rotec tion Ac t of 2002(S OX 法)
第4章 財務開示の強化
第406条 上級財務担当役員の倫理コード (a)倫理コードの開示
委員会は各発行者に対して、1934年証券取引所法の第13条(a)または第15条(d)に基 づく定期報告書とともに、当該発行者が上級財務担当役員のための倫理コードを採択 したか、および採択していない場合には、その理由を開示することを義務づける規則 を公布しなければならず、また、その倫理コードは、主要財務担当役員およびコント ローラーもしくは主要経理担当役員、またはこれらと同等の職務遂行者に適用される ものとする。
(b)倫理コードの変更
委員会は、フォーム8- K(または後継のもの)上において迅速な開示を要求される事項 に関する規則を修正し、そこにおいて、発行者が、当該フォームによる提出やインタ ーネットを通じた配布、その他の電子的方法によって、上級財務担当役員のための倫 理コードの変更または免除について即時開示することを義務づけなければならない。 (c )定義
本条において「倫理コード」とは、以下を促進する上で合理的に必要とされる基準を 意味するものとする。
(1)個人的および職業的関係における事実上または明白な利益相反を倫理的に処理する ことを含む、誠実かつ倫理的な行動
(2)発行者が提出すべき定期報告書を、完全、公正、正確、かつ適時に理解できる形式 により開示すること、および
(3)適用される政府規則・規制の遵守。
(d)規則制定の期限 委員会は、
(1)本条を施行するための規則を、本法の制定日から90日以内に提案し、かつ、 (2)本条を施行するための最終規則を、本法の制定日から180日以内に公布するものと する。